2013年10月27日日曜日

Rothenburg "Meistersrunk" (ローテンブルクの「マイスター・トルンク」)

アムステルダム旅行の後、一日ハンブルクで中日を過ごした後は再び南ドイツを旅行しました。10月5日はローテンブルクの秋祭り。本来ならば5月の聖霊降臨祭が一番大規模な民族祭なのですが、9月と10月にも小規模ながらちょこちょこ同じような催し物をしているそう。「マイスター・トルンク」という劇もそのひとつで、この10月5日の秋祭りが年内最後の上演日でした。北ドイツとはまた違う、中世ドイツの雰囲気を感じてみたかったので、南ドイツへの旅ひとつめの街は、ローテンブルクに決定!

ちなみにこの時代劇のチケットは、インターネットで事前予約。前から5列目くらいの一番いいクラスの席で14€でした。


ハンブルクからローテンブルクまでは、列車を2回乗り継ぐ約5時間の旅。土曜日だったためかICEは混んでいて、席予約をしていなかった私たちはあちこち移動したり、時には席がなく通路に立っているはめに。


日本人に大人気、かつドイツでも有数の観光地なのに、駅のしょぼさにちょっとびっくり・・・コインロッカーも見つけられなかったので、あいにくの雨の中道に迷いながら街の中心部へ。




街への入り口




壁や看板のデザインがとても素敵


日本人観光客の多さを物語るように、多くのお土産屋さんやレストランの看板に日本語表記が。まさかドイツで「送料無料」の文字を見るとは。この日もこの民族劇目当てのツアー客の一団がいらっしゃいました。


衣装を着た出演者が普通にその辺をうろうろしている、まるで学芸会のようなアットホームな会場へ入り、いざ開演!


17世紀にドイツ全土を舞台に繰り広げられた30年戦争の際、敵に包囲されたローテンブルクの街を救うため、3ℓのワインを一気飲みしたという伝説の市長さん(正確には元、市長さん!)のお話。カトリック軍側から兵士の野営地を要求された、プロテスタントに属するローテンブルクがこれを拒否したところあっけなく進撃されてしまい、更には「街を焼き払う」と脅された際の老市長ヌッシュのワイン一気飲みが実際のモデルだそうです。






このグラスを・・・
一気飲み!

全編ドイツ語で、情けなるくらい理解できなかったのですが、思った以上にシリアスな劇でした。本物の俳優さんが演じてるのかな。エキストラの子どもたちがかわいかった!


終演後には衣装のままの楽団が街を行進。




この劇がこの日の目玉だったのですが、思った以上に劇が長く(2時間ほど)予定していた列車はとっくにいってしまったため、駅に戻りがてら町並みを散策しつつ急いで町を後にしました。



有名な写真スポットだとか
街を取り囲む城壁
この街は第二次世界大戦でアメリカ軍の空爆を受け、街の40%が破壊されたそうな。こんな、まったく軍事施設のない文化遺産を破壊するなんて、つくづく戦争は破壊しか産まないなと悲しい気持ちにさせられます。(実際はローテンブルク近くにあった他の街を狙っていたものの、霧が深く爆撃できなかったため、ローテンブルクがとばっちりをうけたとか・・・)しかし、戦後の復興にはアメリカからも多額の寄付が寄せられ、ほぼ完ぺきに復興したそうです。

今回の旅行中、日本人ツアー客はあまり出くわさなかったのですが、ローテンブルクはやっぱりいました。店員さんに日本語で話しかける、ツワモノおばちゃん。強いというか図太いというか・・・


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