ドイツ語を少し勉強した人ならきっと誰でも最初に衝撃を受けるであろうこと。
それは、ドイツ語のFreund/Freundinという言葉の意味の深さ。
それはもう深いこと深いこと・・・
ein Freund/eine Freundin →(男)友達、(女)友達
mein Freund/meine Freundin →恋人
名詞の前に来る冠詞ひとつの違いで、大きな意味の違いができてしまいます。
私も話している時、ついつい英語の感覚で「mit meinem Freund...(私の彼氏と)」と言ってしまい、「dein Freund?(彼氏?)」とにやにやしながらつっこまれます。小さな違いで大きな違い。
ドイツ人は言い間違えることないの?なんでこんな紛らわしいことに…(ぶつぶつ)とドイツ語初心者の私はいつも混乱。
さて、最近このFreundという言葉について一人悶々と考えておりました。
というのも、ここ最近参加していた留学生向けのドイツ語の授業で、面白い話を聞いたから。
そのデンマークからの留学生は自分の仲のいい姉妹について嬉しそうに話しながら、
「彼女は私の『親友』なの(meine beste Freundin)!」と言っていました。
この感覚、概念は私にとってちょっと意外。姉妹が友達?いやいや、姉妹は姉妹、友達じゃないでしょ。
他にも、「私のパートナー(結婚相手)は一番の親友」という考えも、私にとっては目から鱗。
結婚相手が親友?
その考え方はこれまで私にはありませんでした・・・
この"Freund"という概念について知りたくて、ドイツ人の友だちに聞いてみましたが、ドイツではこの"Freund"はかなり特別な存在のよう。日本語の「友達」と=ではないみたい。
例えば、日本は大学の同期やお互い素性を知っている関係なら「友達」と呼ぶのが一般的。でも、ドイツ人が"ein Freund/eine Freundin von mir"と呼ぶ相手は本当にわずか。
「"Freund"は一人だけ、あとはみんな知り合い」とあっさり答えられた時には驚きましたが、それもこの言葉の概念が持つ特別さゆえなのかなぁ。
言葉の壁はまだまだ厚いけれど、最近こういう「概念」「考え方」の違いに少しずつ気付き始め、とても興味深いです。人間観察、いとおかし。
ここ1週間ほどHamburgは毎日雨、気温も10度前後で毎日ダウンコートの冬に逆戻り。
写真におさめたくなる素敵なものとも出会えなかったので、今日は文字だけ綴ることとなりました。
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