ハンブルクでの大晦日を無事迎えることができました。
クリスマス、大晦日と幸運にもお家に誘ってくれる方がいて楽しく過ごすことができましたが、家族や慣れ親しんだ環境から離れた初めての年末、思うのは「イベントそれ自体よりも、誰と、どう過ごすかが大事」ということ。正直、それぞれただの一日だなと思いました(笑)周りが騒がしいだけで。
クリスマスが家族と過ごす大切なイベントである分、大晦日はぱーっと騒ぐのがドイツ流とか。
日本と真逆なのがなんとも面白いところ。港や街の中心では花火が上がると聞いていたので、聖ミヒャエル教会でのジルベスターコンサートを聴いてから、内アルスター湖で花火を見て年越しする計画でした。
ハンブルクの港近くにある聖ミヒャエル教会。昔、ハンブルクを訪れる船乗りたちは海からこの教会の塔が見えると歓声を上げたとか。白と金を基調とした内装が華やかな、素敵な教会です。
「Silvesterkonzert Trompeten und Orgel」というタイトル通り、トランペットとオルガンによるコンサート。曲目もバッハ、ヘンデル、ワーグナー・・・と多彩で、オルガンとトランペットという組み合わせは初めてだったので新鮮でした。ちなみにこの日のオルガニストは日本人女性。名前から既に気付いていたのですが、挨拶の時に出てきたのは恐らく20代のとても若い方でした!私と同い年くらいかな~とびっくり。曲の合間(時には演奏中も)に外からは爆竹音、花火の爆音が聞こえて客席から思わず笑いが漏れるシーンも。
お洒落して、すでに酔っぱらって殺気立っている若者が街にごった返している中、教会の中は静かで、お客さんもエレガントな人たちばかりで・・・ほっとできる空間でした。
「クリッペ」というキリスト誕生の情景を現した置物 |
三賢人の出身地が気になる |
ドイツでは、三賢人がキリストを訪れたとされる1月6日までクリスマスの飾りは出しておくそうで、この日も教会の中はまだクリスマス。
さて、コンサートが10時頃に終わってしまったので、どこか座れる場所を求めてふらふらと街中へ・・・ドイツでは31日の夜から朝にかけて、個人の花火・爆竹使用が許可されるとか。もう既にこの日の夕方から花火、爆竹が文字通り街中で炸裂!郵便受けに入れたり、コートのフードやカバンに入れて他人のパニックを楽しむタチの悪い悪戯も横行するとか・・・道を通るだけでびくびくです。
中央駅のマクドナルドで少し休憩して、内アルスターへ!
駅構内で既に警察が混雑を理由に通路を封鎖していましたが、地上に出て納得。
人、人、人!
花火、爆竹、花火、爆竹!!!
カオス。まさに無秩序。
・・・すごかった。興奮を通り越して、正直怖かったです(泣)あれは怪我人出るわ。
0時ジャストに持参したグラスでゼクト(ドイツのシャンパン)を飲み乾杯したのですが、その数秒後。飛んできた「何か」が私の左目に直撃し、一瞬パニックに!まさか、あれだけ注意されてきたけど、まさか本当に事故に巻き込まれるとは・・・
幸運にも1センチ目から逸れたので、目の端を少し切っただけで済みました。打ち上げ花火の、木製の支え棒の部分が落下してきたのではないか、とのこと。恐ろしい。
新年早々、海賊か007シリーズに出てくる悪役のような形相になりました。
何とか会場を脱出して、夜1時過ぎに帰宅。年明けに食べるのが伝統という「ベルリーナー」というジャム入りパンを食べて、目も消毒して、ほっと一息。
この日はどのパン屋さんもすべてがベルリーナー |
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