昨晩の「レント」に引き続き、今日はハンブルク・バレエの「くるみ割り人形」を観てきました。バレエにはあまり興味がなかったのですが、これは好きな作品で日本でもクリスマスの時期によく観ていた作品。ドイツでさんざんクリスマスは堪能したものの、日本と同じ習慣をやったからか、やっと年末らしさを感じることができました・・・
とはいえ今回の「くるみ割り」は従来のストーリーとはまったく異なり、面白かったです。チャイコフスキーの曲とくるみ割り人形、という小道具は同じなのですが、まず主人公がクララではなく、マリーという女の子。お姉さんがバレリーナだけど、自分はうまく踊れず、素敵なダンスパートナーがいる姉を羨望のまなざしで見つめているだけ・・・。と、パーティーの客であった「バレエ・マイスター」(!)のドロッセルマイヤー氏が夜にマリーをバレエのレッスンと舞台の中に連れて行ってくれ、最後にはマリーも舞台上で踊り、客席から拍手喝采を浴びる・・・というもの。(少なくとも私が理解した限りでは)最後は華やかな舞台の場面から一変して夜のお屋敷に戻り、そこには満足げなマリーとくるみ割り人形が残され、魔法使いのようなドロッセルマイヤー氏がポーズを決めると幕が下りる・・・というもの。どこまでが現実で、そこまでがマリーの想像(ドロッセルマイヤー氏の魔法?)なのか区別がつきませんでしたが、そんな細かいことはどうでもよいほど素敵な舞台でした。
3幕の各国のダンスが好きなのですが、中国のお茶をイメージしたダンスソロは日本人の方でした。ハンブルク・バレエはアジア系のダンサーも多く、キャスト表を見ては「日本人かなぁ」とよく確認してしまいます。
今年は第九もメサイアもないけれど、これで無事に年を越せそう。
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