2013年9月27日金曜日

Tag der offnen Tür im Rathaus (市庁舎の無料開放日)

「劇場の夜」と同じ7日(土)、日本から遊びに来ていた友人とハンブルク市庁舎を訪問しました。この綺麗なブルーの外観が好きで、よく外からは見ていたのですが中を見学するのは初めて。
というのも、この日は市庁舎の無料公開日。市庁舎の外は屋台や竹馬に乗ったパフォーマーも出現、中には各政党のブースが設けられてお祭りのようでした。




現在でも政治の場として現役で使われている市庁舎。

宮殿のように豪華な内装は、ハンブルクの繁栄の歴史を物語るようでした。










この噴水がある庭には、無料でいつも入れます
今思えば、今月22日に行われたドイツの選挙のためのイベントだったのかも。この日はまだ知らなかった・・・メルケル率いるCDUが圧勝しましたが、連立を組む相手はまだ明らかにされていないとのこと。どこと組むのかな。

2013年9月26日木曜日

Hamburg Theaternacht (ハンブルク 劇場の夜)

少し前の話題になってしまいますが・・・
今月7日(土)、ハンブルクでは「劇場の夜」というイベントがありました。これは4月にあった「美術館の長い夜(Langenacht der Museen)」の劇場版。
ハンブルク市内にある約40か所の劇場が、16時から深夜0時過ぎまでそれぞれオリジナルプログラムを上演し、20€(前売りは15€)のチケット一枚ですべての劇場が行き放題になります。この開催に合わせて、各劇場を行き来する特別バスも運行し移動を助けてくれます。
このイベントの常連だというドイツ人の知人がすべて予定を組んでくれ、私も夕飯をゆっくり食べる暇もなく3か所の劇場を渡り歩きました。

まず足を運んだのは、中央駅近くにあるKrimi-Salon im Maritim Hotel Reichshofという劇場。
Krimiとはドイツ語で「探偵もの、推理もの」のこと。ドイツ人のこの手の作品好きは有名なようで、テレビでも毎日サスペンスドラマが必ずやっています。さらにここの劇場は、会場が普通の客席と舞台ではなく、本物のホテルのレストラン。普通のレストランのように席につくと、役者がそこに颯爽と登場し、レストラン内(客席)を歩き回りながら目の前で演技をするという、なんとも面白い演出。
俳優が「ご主人様は・・・まさにここ、この図書室で亡くなったのです!」と言うと、本当にそこが豪華な図書室になったような錯覚に。20分ほどの舞台で、内容は・・・なんともオチがないというか、いまいちだったのですが、何よりすべてドイツ語なので私にはまだ理解するのが難しかったです。
とはいえ、こういった趣向の舞台は初めてだったので新鮮!


次に急いで移動したのは、常に英語劇を上演しているというEnglisch Theather。



なんとか席を見つけることができました。小規模な劇場で、20分ほどの「Stone Cold Murder」というサスペンスでした。すべて英語なので、前述のドイツ語のサスペンスよりは幾分か理解しやすかったです。俳優さんもドイツ人ではなく、英語のネイティブスピーカーだとか。



その後は私のリクエストを聞いてもらって、私ももう何度か足を運んでいる州立劇場(Staatsoper)へ。私のお目当ては、オペレッタ「こうもり」(Fledermaus)の特別公演。人気だと思い早めに行って、そのひとつ前のプログラム、21時30分からのバレエ「オテロ」(Othello)から鑑賞しました。このオテロが満席だったので、バレエのほうが人気なのか・・・と思っていたら、このバレエ団の芸術監督、ジョン・ノイマイヤー氏が壇上に登場し、直々の作品解説。そしてこの秋から上演するという作品の一部を見せてくれました。

完全なモダンバレエで、なんとも理解しがたい部分は多かったものの・・・アジアの武術をイメージするような、格闘技のようなアクティブな振り付けが多くて楽しむことができました。



 少し休憩をはさんで、22時45分からは私のこの日のメイン、オペレッタ「こうもり」。
この作品、観たことがある方はご存知だと思いますが、男性ながら女性の音域で歌う「カウンターテナー」が演じるオルロフスキーというロシア貴族の役がなんとも面白い。日本ではなかなか演じられる歌手がいないのか、私がこれまで観たのはすべてメゾソプラノの女性が演じていました。
しかもこの日の歌手は、髪をオールバックにした・・・なんとも男臭いおじさん。いかにも低いバリトンといった風貌の彼が、ソプラノの音域で歌いだした時の劇場の反応が面白かったです。ざわめき・・・からの喝采!

華やかなパーティーシーンの2幕の演出で、途中解説をはさみながら名曲を披露してくれました。ちなみにこの日の司会者は、ブルーのギラギラしたスパンコールのジャケットを着て、ちょっと下ネタも交えて話す変なおじさん。なんでも彼は、ハンブルクの歓楽街「ザンクト・パウリ」にある劇場の支配人であり有名なコメディアンなんだとか。普段では絶対に州立劇場の舞台と彼のトークは楽しめないはず。

(カウンターテナーの歌手に「声を高くするために、去勢したの?」と質問して、歌手もしれっと「まだあるから大丈夫、ありがとう」と答えるやりとりはツボでした。)

途中、指揮者が私たち客席にタクトを振ってくれて、歌手と一緒に歌を歌うシーンがありました。すかさず司会者が「これであなたたちも、ハンブルクの州立劇場で歌ってきたと言えますよ」と言ってくれました。確かにいい思い出!


2013年9月17日火曜日

Jazztrain in U3 (ジャズトレイン、発車)

すっかり秋らしくなった先週の土曜日、ふと地下鉄構内の案内板を見ていると当日の日付で「Jazztrain」との文字が。去年の夏にテレビでやっていたドイツの紹介番組で見た、ジャズトレインでありませんか!ハンブルクに来たら是非生で見たいと思っていたイベントだったので、当日に気付いてラッキーでした。

ジャズトレインとはその名の通り、地下鉄車内に本物の楽器とジャズ演奏家たちが乗り込んで、無料で演奏をしてくれるというもの。普段も走っている地下鉄のU3という路線の一部列車が、今日だけジャズトレインとして運行しました。停まるのは4駅だけ。タイムテーブルと各車両の演奏家リストもインターネットで確認することができました。



「ジャズトレインは前の停留所におります」
ジャズトレイン、到着!





当日は雨あったこともあり混み合っていたのですが、乗客の入れ替わるタイミングでステージ(?)の真ん前に滑り込むことができ、特等席で30分ほど電車に揺られながらジャズを堪能しました。このU3という電車は、ハンブルクの中心部をぐるっと一周するように走っている地下鉄で、東京でいう山手線のような形。利用者も多い線だと思いますが、こんなイベントができてしまうなんて、さすがです。

2013年9月12日木曜日

Museumshafen in Övergönne (アンティーク船の港、オーヴェルゴネ)

ハンブルクはすっかり秋らしくなり、ドイツ人よりも明らかに体感温度が低い私はもうダウンコートを着用しています。9月なのにヒートテックシャツにニット、ジーンズにダウンコート。本当に冬が来たら一体何を着ればいいのか、今から不安です。

とはいえ、つい先週の9月第一週はまだ夏のような天気でした!日陰は涼しかったものの、歩いていて汗ばむくらい。25度くらいはあったのではないでしょうか。そんな今思えばハンブルクの夏、最終週はハンブルクの港から船で10分ほどで行ける、オーヴェルゴネという地域に行ってきました。



ハンブルク港の誕生日祭も行われた、ランドゥングスブリュッケンという港からフェリーに乗っていきました。この遊覧船、私たちが持っている大学の定期券に含まれているというので、無料で乗ることができました。ハンブルク市内の乗り物一日券を買うと、このフェリーも含まれているのだとか。観光の際には、ハンブルクらしく船に乗ってみるのも素敵かと。

ちなみにこのフェリー、本来は観光用ではなく住民の移動手段のひとつなんだとか。観光客向けには別に有料の観光船があるのに、観光客がみなこちらを利用してしまうので、そのうち何らかの規制がかかるだろう、なんてハンブルクに詳しい知人は話していました。



今も現役の港なので、大型船がたくさん
大型貨物船やどんどん開発が進む港沿いを眺めていると、10分ほどで着きます。




ここには、もう現役を引退した船が数艘展示されています。8月末のアルスター湖の夏祭りでは、ここから出張(?)した数艘が屋台として活躍していました。




氷河を砕いて進む船(日本語でなんというんだっけ・・・)

戦前から活躍していたそうな

船の近くは人工の砂浜にカフェがあって、最後の夏を楽しんでいる人がたくさんいました。






港の反対側は閑静な住宅地。ハンブルクでも指折りの高級住宅地なので、そこにある綺麗な邸宅を見ながら散歩するだけで、十分楽しむことができました。





シャベルを使ったアート。不気味だけどかわいい!
 一時間ほどの散歩ですっかりバテてしまったので、海辺のカフェで一休み。夏の終わりを満喫することができました。



2013年9月11日水曜日

Alster Vergnügen (アルスター湖夏祭り)

8月29日から9月1日まで、ハンブルク市の中心でありシンボルの内アルスター湖で夏祭りがありました。ドイツの夏祭りってどんな風?と思うかもしれませんが、食べ物の屋台に花火・・・と日本と共通部分もありながら、移動式メリーゴーランドに観覧車(!)、ディスコが登場するなど、ちょっと違う部分もあり、なかなか面白かったです。

ちなみに花火は22時45分から。日本の花火大会と比べるとずいぶん遅い気もしますが、夏のヨーロッパは日が長く、ドイツでも夜9時を過ぎてやっと日が暮れ始めるので、これくらい遅くないと「夜」にならないそうです。最終日1日だけは、日曜日にも関わらず花火がなかったので不思議に思っていたら、日曜日「だからこそ」花火はできないのだとか。日曜日は安息日、静かに過ごさなくてはいけないというキリスト教の教えが意外なところに。



夜のアルスター湖は本当に綺麗

ドイツにも綿あめがあった!

ドイツのお祭りの屋台といえば、もちろんビールにウィンナー、ポメス(ポテトフライ)・・・その他にもこの日はカレーやアジア風の屋台にサケのグリル焼きなど、色々な種類がありました。



アーモンドをキャラメルで炙ったスナック、おいしかったです

食べ物以外の屋台といえば・・・
今回思わず笑ってしまった、ペイントタトゥーの屋台。漢字タトゥーがヨーロッパで流行っているのは東京にいた頃から知っていましたが、ここにも見本の中にたくさんの漢字が。しかしよく見てみると・・・?

Soldaten(兵士) → 土   惜しい!


忍者道、霊験道        意味不明


その他、同じ漢字なのに草書と楷書で違う意味があてられていたり、漢字が読める立場からすると「ぷぷぷ・・・」となるものがいっぱい。願わくば、誰も「土」を入れませんように。





仮設ディスコも出現
仮設観覧車も出現


いつか、ガイドブックに載っているような綺麗な夜景写真を撮りたいな~と思う今日この頃。



2013年9月10日火曜日

Britisch Tag in Hamburg (ハンブルクのブリティッシュ・デー)

先月末、ハンブルクでブリティッシュ・デーというイベントがあり行ってきました。
その名のとおり、イギリス関連の出店やイベントが盛りだくさん。ロンドンには一度行ったことがあるのですが、そこでは食べることの叶わなかった名物、フィッシュ&チップスも食べることができました。ハンブルク在住の友人いわく、ロンドンのよりもサクサクでおいしいとか。

牧羊犬による羊の追い込みの実演やドッグショー、バグパイプの演奏に英語劇の上演など、とにかくイギリスずくし。てっきりハンブルク在住のイギリス人が集うのかと思いきや、ドイツ人のファン(?)が多かったです。イギリスの「古き良き」文化を好む人が集うのだとか。
私もこの日はタータンチェックの服を着て、イギリス風を気取ってみました。



イギリスの帽子文化を垣間見た気がしました

バグパイプの音、好きなんです・・・

男性もスカートをはくのは知っていましたが、中に下着を着てはいけないとのこと。意外と若いお兄さんより、恰幅のいいおじさんのスカート姿がかっこよかったなぁ。






続きまして、自慢のイギリスカーたちによるパレード









サクサクでおいしかった!ビネガーを付けるのがロンドン流だとか
甘くて危険なファッジ

重くて長い木材を投げて、いかに真っ直ぐ着地するかを競うという不思議なイギリスのスポーツも見ました。マッチョなおじさまも、スカートにハイソックスという伝統的なユニフォーム。



とりゃ!




ゴムの長靴を投げて的を狙うという、これまた不思議なゲームにも初挑戦。ゴム長靴なので重いしバランスがとりにくく、意外と難しい。



真上にぶん投げて、ギャラリーに笑われました
ベイブの世界