2014年1月23日木曜日

Habsburger Wien(ハプスブルクのウィーン)

1月2日~6日まで、一人ウィーンを旅行しました。ドイツの格安航空会社 Air Berlinを利用して往復120€。一応国際線とはいえ、片道1時間半ほどで東京-北海道の感覚です。陸続きのヨーロッパっていいなぁ・・・と旅のしやすさではいつも羨ましくなります。

そういえば去年3月の北欧旅行も夏の南ドイツ旅行の写真も、まだアップしてなかった・・・いつかするかもしれないし、お蔵入りになるかもしれません。

今回の旅の目的は、
①ハプスブルク家ゆかりの地を満喫すること ②クリムトの絵を見ること 
でしたが、どちらも満足。教会と美術館と宮廷しか行っていなかったといっても過言ではない、濃い旅でした。途中「ウィーンにいるならカフェ文化を堪能しなさい」とアドバイスも頂いて、ふらっと有名カフェでお茶をしたり・・・この気ままさが一人旅のいいところだとつねづね感じます。


ウィーンのシンボル、シュテファン寺院

ウィーンの目抜き通りにあるペスト記念碑。
もっとこう、おどろおどろしいのを期待していたんですが意外と綺麗にまとめちゃったようです。

ウィーン市内には観光用の馬車が常に行き来しています。
馬の足音が石畳に響いていい雰囲気
シュテファン寺院内部。
ヨーロッパ圏でも違いますがドイツ・オーストリアではクリスマスは三賢人が到着したとされる1月6日まで続きます。
なのでまだ教会内にはクリスマスの飾りつけが

カタコンベ入り口
 旅行計画中からこれは行こうと思っていたのが、シュテファン寺院内のカタコンベ。カタコンベとは地下墓地のことで、共同墓地として中世時代から機能していたのですが、特にペスト流行時には2000体もの遺体をそのまま地下に捨てて処理していたとか。お墓のスペースが足りなくなり、再度共同墓地として使用することになった際には、囚人(!)に命じてここを片付けさせ今の状態になったようです。小さい頃に何かの伝記で読んだような、壁一面の骨、「死の館」を期待していたのですが、正直想像とは違いました。ハプルブルク家の心臓を代々保管しているのもここ。
ガイドツアーでしか地下には入れず、説明は英語とドイツ語とあったので時間によって分かれているのかと思いきや、ガイドのおじさんが一人で、ワンフレーズごとに言葉を変えて説明するという荒業。一日何度も同じフレーズを言うから慣れているとはいえ、感服。

ウィーン市内
ハプスブルクのママ、マリア・テレジア
やっとご挨拶できて光栄です
ウィーン市内の歴史的名所にはこの赤い旗印があるのでわかりやすい
エリザベートの像
 ハプスブルク家の王宮+シェーンブルン宮殿のセット券、シシィ・チケットを今回は購入。一年間有効(!)でそれぞれの施設に一度ずつ入館できます。やはり観光の目玉のようで、どこも混んでいました。残念ながら写真撮影は不可なのですが、エリザベートのドレスや皇帝一家の肖像画、宮殿内の彼らが暮らした部屋は見ごたえがありました。エリザベートに関する展示をまとめたシシィ・ミュージアムでは、彼女が殺害された際に使用された紙やすりまで。こんな小さい、なんてことのないもので彼女は暗殺されたのか・・・

さて、もはや「神話化」されている悲劇の美女エリザベートですが、私はどうも好きになれない・・・というのが正直な印象です。宮廷という閉鎖的かつ時代遅れの場に嫁ぎながらも、自分の生き方を貫いた自立した女性像と言いたいところですが。精神的に病んでいたと思うし、それがなくともかなり強烈な性格の持ち主だったんだろうと思います。皇后という立場どころか家族までも捨てて、生涯かけてすべてから逃げながら自分探しに没頭した彼女。最後まで彼女から拒否されつつも愛し続け、ハプスブルクの衰退期を見届けた彼女の夫、皇帝フランツ・ヨーゼフ一世に同情。

フランツ・ヨーゼフ一世といえば、執務室は一切高価なものを置かず、妻の肖像画を机の前にどーんと飾り、室内も家族や孫の写真でいっぱい。孫からのプレゼントを飾り、孫たちは仕事をする「おじいちゃん」の足元で遊んでいたとか。時折書類の切れ端や使用済みの封筒を、お絵かき用に子どもたちにあげていたというから泣けます。いい人・・・
「皇帝という立場は神から与えられたものである!」という王権神授説の信奉者だったので、(もう20世紀なのに)頭の固い典型的な保守的な皇帝だったといえばそれまでですが。


皇帝も使用したという階段
ハプスブルク家代々の結婚式が行われるアウグスティーナー教会
サラエボ事件で殺害されたフランツ・フェルディナント皇太子夫妻の暗殺を悼むプレート
生前は不仲だった親子の棺は今は並んで安置されています
30歳にして17歳の女の子と心中した皇太子ルドルフ。彼女の棺がここに納めることを許されず

当時で86歳はなかなかの長寿では
エリザベートの死の一報を聞いた皇帝最初の言葉は、
「私がいかに彼女を愛していたか、君にはわかるまい」だったとか。
大きすぎて棺とは思わず一度通り過ぎてしまったのは、マリア・テレジアと旦那さんの棺。
恋愛結婚で仲睦ましかったとか。
さて、日本でも東宝や宝塚でお馴染みのミュージカル・エリザベートを最終日の夜に観劇。本場ウィーンでは5年ぶりの再演だとか。ドイツ語上映ですが、英語字幕がついているあたりウィーンってつくづく世界的な観光都市なんだなと見せつけられます。
このエドムント劇場、駅から歩いて5分ほどなのですが治安があまりよくなさそうな地区なので、他のお客さんの波に乗って一緒に行動することをお勧めします・・・

宮廷など一通り観光してから観劇したので、実際エリザベートが着用したのと同じドレスを衣装として着ていたり、皇帝一家の葬儀用馬車が大道具として登場したり、舞台演出上の工夫にも気づくことができて興味深かったです。


本家でも絶好調に狂っていたルキーニ
この二人は最後まで切なかった
トート閣下が登場するたびに客席から「キャアアアアア」という黄色い悲鳴が。

後半にハプスブルクの衰退と反ユダヤ主義、ナチスの台頭を暗示するようなアンサンブルのダンスシーンがあるのですが、黒い服に帽子・ひげといったユダヤ人をイメージさせる男性が暴行されたり、ヒトラー・ユーゲントを連想させる一揃いの制服を着た一団の行進シーンが続きます。最後は右手を高々と挙げる「例のポーズ」で終わるのですが、客席は誰一人身動きもしない沈黙。痛いくらいの沈黙。毎回ショーストップのなるくらいの拍手が送られるのに、このシーンだけはまったく違った反応だったのが、私には非常に印象的。うーん、ヨーロッパだな。



2014年1月21日火曜日

kurz nicht gesehen...(間が空いてしまいました)

更新に間が空いてしまいました!元気です、生きています。
1月の年明けから、ウィーンを旅行し毎日大学に行くいつもの生活に戻りました。投稿するネタはあったものの、冬の天候のせいなのかついつい怠けて更新が途絶えていました・・・

日本帰国まで、あともうひと月を切りました。3月末に日本を発ったので、丸11か月の滞在になるのかぁ。日本にいる両親から「帰ったら何が食べたい?どこへ行きたい?」なんて話題が出ると、おぉもう帰国か・・・と楽しみになります。

最近あったちょっとびっくりな出来事を2つ。



1、バスの運転手さん
日曜日にハンブルク市内でバスを待っていて、例の二両構成の長いバスがやってきました。ぷしゅーとドアが開いて、もちろん運転席にはドイツ人の運転手さん。(その路線はたまに使うのですが、見たことのない若くてハンサムな人でした)それを見た私、無意識のうちに

「あぁ、今は外国人の運転手さんもいるのかー。国際化したなぁ」

定期を見せて挨拶しながら乗り込み、席にぽすっと座って発車してから我に返る。

いやいやいや、ここドイツだから!外国人は私だから!
もう心はすっかり日本に帰っているようです。


2、メールアドレス
先週の木曜日に受講しているドイツ語コースの、学期末レポートをメールで提出しました。ヨーロッパでは基本的に個人のメールアドレスのアカウントは、日本人のように凝ったりせず、ただ自分のフルネームを使う人がほとんどのよう。名字・名前@...というように。
今回提出する私の先生も、そのタイプでした。そしてそれから数日後、メールボックスには「私の先生と同じ名前の女性」からメールが。

「ちさ、残念だけど私はあなたの先生ではありません。アドレスを間違えたんじゃないかしら?学期末レポートの提出が間に合うよう祈っています。頑張れ!」

なんと!同姓同名の別の人に宿題を送っていたようです・・・恥ずかしい。そして親切な人でよかったー!すぐ正しいアドレスに送り直し、きちんと受け取ってもらえ、事なきを得ました。

2014年1月2日木曜日

Frohe neues Jahr! (明けましておめでとうございます)

明けましておめでとうございます。

ハンブルクでの大晦日を無事迎えることができました。
クリスマス、大晦日と幸運にもお家に誘ってくれる方がいて楽しく過ごすことができましたが、家族や慣れ親しんだ環境から離れた初めての年末、思うのは「イベントそれ自体よりも、誰と、どう過ごすかが大事」ということ。正直、それぞれただの一日だなと思いました(笑)周りが騒がしいだけで。

クリスマスが家族と過ごす大切なイベントである分、大晦日はぱーっと騒ぐのがドイツ流とか。
日本と真逆なのがなんとも面白いところ。港や街の中心では花火が上がると聞いていたので、聖ミヒャエル教会でのジルベスターコンサートを聴いてから、内アルスター湖で花火を見て年越しする計画でした。

ハンブルクの港近くにある聖ミヒャエル教会。昔、ハンブルクを訪れる船乗りたちは海からこの教会の塔が見えると歓声を上げたとか。白と金を基調とした内装が華やかな、素敵な教会です。

「Silvesterkonzert Trompeten und Orgel」というタイトル通り、トランペットとオルガンによるコンサート。曲目もバッハ、ヘンデル、ワーグナー・・・と多彩で、オルガンとトランペットという組み合わせは初めてだったので新鮮でした。ちなみにこの日のオルガニストは日本人女性。名前から既に気付いていたのですが、挨拶の時に出てきたのは恐らく20代のとても若い方でした!私と同い年くらいかな~とびっくり。曲の合間(時には演奏中も)に外からは爆竹音、花火の爆音が聞こえて客席から思わず笑いが漏れるシーンも。
お洒落して、すでに酔っぱらって殺気立っている若者が街にごった返している中、教会の中は静かで、お客さんもエレガントな人たちばかりで・・・ほっとできる空間でした。




「クリッペ」というキリスト誕生の情景を現した置物
三賢人の出身地が気になる

ドイツでは、三賢人がキリストを訪れたとされる1月6日までクリスマスの飾りは出しておくそうで、この日も教会の中はまだクリスマス。


さて、コンサートが10時頃に終わってしまったので、どこか座れる場所を求めてふらふらと街中へ・・・ドイツでは31日の夜から朝にかけて、個人の花火・爆竹使用が許可されるとか。もう既にこの日の夕方から花火、爆竹が文字通り街中で炸裂!郵便受けに入れたり、コートのフードやカバンに入れて他人のパニックを楽しむタチの悪い悪戯も横行するとか・・・道を通るだけでびくびくです。

中央駅のマクドナルドで少し休憩して、内アルスターへ!
駅構内で既に警察が混雑を理由に通路を封鎖していましたが、地上に出て納得。

人、人、人!

花火、爆竹、花火、爆竹!!!

カオス。まさに無秩序。

・・・すごかった。興奮を通り越して、正直怖かったです(泣)あれは怪我人出るわ。
0時ジャストに持参したグラスでゼクト(ドイツのシャンパン)を飲み乾杯したのですが、その数秒後。飛んできた「何か」が私の左目に直撃し、一瞬パニックに!まさか、あれだけ注意されてきたけど、まさか本当に事故に巻き込まれるとは・・・
幸運にも1センチ目から逸れたので、目の端を少し切っただけで済みました。打ち上げ花火の、木製の支え棒の部分が落下してきたのではないか、とのこと。恐ろしい。

新年早々、海賊か007シリーズに出てくる悪役のような形相になりました。
何とか会場を脱出して、夜1時過ぎに帰宅。年明けに食べるのが伝統という「ベルリーナー」というジャム入りパンを食べて、目も消毒して、ほっと一息。

この日はどのパン屋さんもすべてがベルリーナー
激しい年越しとなりましたが、今年も面白くなりそうです。怪我には気を付けよう。

2013年12月28日土曜日

Ballet "Der Nussknacker"(バレエ「くるみ割り人形」)

昨晩の「レント」に引き続き、今日はハンブルク・バレエの「くるみ割り人形」を観てきました。バレエにはあまり興味がなかったのですが、これは好きな作品で日本でもクリスマスの時期によく観ていた作品。ドイツでさんざんクリスマスは堪能したものの、日本と同じ習慣をやったからか、やっと年末らしさを感じることができました・・・





とはいえ今回の「くるみ割り」は従来のストーリーとはまったく異なり、面白かったです。チャイコフスキーの曲とくるみ割り人形、という小道具は同じなのですが、まず主人公がクララではなく、マリーという女の子。お姉さんがバレリーナだけど、自分はうまく踊れず、素敵なダンスパートナーがいる姉を羨望のまなざしで見つめているだけ・・・。と、パーティーの客であった「バレエ・マイスター」(!)のドロッセルマイヤー氏が夜にマリーをバレエのレッスンと舞台の中に連れて行ってくれ、最後にはマリーも舞台上で踊り、客席から拍手喝采を浴びる・・・というもの。(少なくとも私が理解した限りでは)最後は華やかな舞台の場面から一変して夜のお屋敷に戻り、そこには満足げなマリーとくるみ割り人形が残され、魔法使いのようなドロッセルマイヤー氏がポーズを決めると幕が下りる・・・というもの。どこまでが現実で、そこまでがマリーの想像(ドロッセルマイヤー氏の魔法?)なのか区別がつきませんでしたが、そんな細かいことはどうでもよいほど素敵な舞台でした。
3幕の各国のダンスが好きなのですが、中国のお茶をイメージしたダンスソロは日本人の方でした。ハンブルク・バレエはアジア系のダンサーも多く、キャスト表を見ては「日本人かなぁ」とよく確認してしまいます。

今年は第九もメサイアもないけれど、これで無事に年を越せそう。

2013年12月27日金曜日

Musical "Rent" (ミュージカル「レント」観劇)

今日は友人とミュージカル「レント」を観てきました!
クリスマス3連休は本当にのんびり過ごしていたので、久しぶりのまともな外出。寝正月ならぬ寝クリスマスでした。

会場は繁華街レーパーバーンの中にあるライブハウス。これまでミュージカルといえば専用劇場でしか見たことがなく、今日のような雰囲気は初めてで会場に入るところからすでにわくわく。「レント」はロック・ミュージカルなのでライブハウスのほうがいいのかも。ニューヨーク初演時も小劇場からのスタートだったようですし。



私は映画館で映画ヴァージョンを観たのが初めてだったので、その時のキャストと英語歌詞のイメージが強く、なかなかドイツ語版に慣れませんでした・・・このミュージカルはキャラクターのファッションなど外見(海外公演なら人種も変わる)が演出によってかなり違うので、それを見比べるのも楽しみ。たまたま路上のポスターを見て今回の公演を知ったのですが、まさかドイツでこの作品を観られるとは思っていなかったので、嬉しい発見でした。

そして今日もレーパーバーンはタバコと麻薬と、何やら色々混ざった独特の匂い・・・この匂いを嗅ぐと、「ああ、繁華街に来たな」と感じます。

2013年12月25日水曜日

Frohe Weihnachten!(メリークリスマス!)

日本では24日のクリスマスイヴが盛大に祝われますが、ドイツでは24~26日の3日間がクリスマスとされています。この3日間はスーパーもお休み。ハンブルクでは電車は動いていますが休日ダイヤで、街もがらーんとしています。

今日はそんなクリスマスの中日、25日ですが、昨日24日はドイツ人の友人宅に招いてもらいご家族のお祝いに参加させてもらいました。ドイツでは、クリスマスは家族のための日。カップルも一緒にどちらかの家にお邪魔するか、それぞれの家にその日ばかりは帰るとか。
すっかり恋人の日として定着してある日本に比べると、ドイツのほうがあるべき姿なんだろうな・・・なんて思ってしまいます。この日のパーティーでは写真を撮り忘れてしまったのですが、家じゅうのクリスマスデコレーションと、大きなツリーの下にある大量のプレゼントの山が印象的でした。

アドベントから、約一ヵ月続いたクリスマス・ムード。留学前から「クリスマスを過ごす頃にはドイツ語も上達しているだろう」「クリスマスが留学の後半の大きなイベントだな」と勝手に思っていたので、なんだか知らず知らずのうちに緊張していたのか・・・昨日のパーティー後、ほっとしました。クリスマスが終わってホッとするなんて、おかしな話!
大量のプレゼントにクリスマスカード、普段顔を合わさない親戚や家族、友人に会い時には気まずい思いも・・・「クリスマス・ストレス」なる言葉もあるのだとか。まるで日本のお正月のようなドイツの忙しくも暖かいクリスマス、堪能しました。

クリスマスに関する投稿が続きましたが、最後にハンブルクのクリスマス風景を☆
日本は平日で忙しいかと思いますが、美味しいものを食べて楽しく過ごせますように!












2013年12月24日火曜日

Weihnachtsmarkt in Lüneburg(リューネブルクのクリスマス)

クリスマス前最後の日曜日も、もちろんドイツ国内はすべてお休み。ハンブルクから電車で40分ほどのハンザ都市、リューネブルクに行ってきました。
かつてはハンブルクより栄えた時代もあるという、リューネブルク。しかも戦争でほとんど被害を受けることなく、昔からの街並みを保っているそうです。

Wasserturm(水道塔?)登れます
塔からの景色。




教会前の小さいマルクトを上から観察できます

本来はこの水道塔の歴史を伝える展示があるのでしょうが、この時期はクリスマスバージョン。無理やり、とも言えなくはない展示も多々ありましたが・・・




日暮れとともに神秘的な雰囲気になっていく夜の街並み。










「サムライ」という名でおせんべいを発見