大学の図書館で、日本語のマンガを数種類発見。中には手塚治虫の「アドルフに告ぐ」があるではないか!というわけで昨日はレポート提出期限が迫り、ドイツ人学生が必死にパソコンに向かう横で必死にマンガを読んでおりました。
手塚作品に第二次大戦中のドイツを扱ったものがあると知って、ずっと読みたかったのですが・・・まさかドイツで読むことになろうとは。読んでいて、史実とフィクションをうまくからめた作品構成に驚きました。さすが手塚作品。そして強い戦争への侮蔑、反戦の意志を感じました。
ヒトラーはユダヤ人であった、という有名な仮説が物語の中心。
興味のある方は是非。
2013年7月30日火曜日
2013年7月27日土曜日
KZ Sachsen-hausen,Wansee-Konferenz Museum(ザクセンハウゼン強制収容所とヴァンゼー記念館)
ベルリン二日目はフィールドワークの日。
ベルリンの郊外、Oranienburgまで電車で行き、そこから徒歩で20分ほどのところにあります。ミュンヘン郊外のダッハウも以前見学に行き思ったのですが、ドイツ国内の強制収容所って閑静な住宅街のすぐ近くにあります。当時からそうだったのか、それとも戦後の開発でそうなったのか。庭に花が溢れる住宅地とその奥にある強制収容所というギャップが、なんとも不気味というか皮肉というか・・・
「死の行進」のモニュメント |
収容所の全体像 |
ここで亡くなった方の子どもが建てた慰霊碑 |
さまざまな集団に対する慰霊碑がたくさん |
悪名高きスローガン、「働けば自由になれる」 |
集団処刑が行われたスペースや焼却炉、ガス室の跡も残っていましたが、写真には撮れませんでした。脱衣所からガス室、そして焼却炉へ・・・と全体図を見ると、そのあまりの「効率の良さ」に吐き気を覚えました。じつに機能的に、効率よく、「作業」は進められていったのだなぁと。
この日は平日だったにも関わらず、見学者はたくさんいました。私と同い年くらいのヨーロッパ人のお兄さんが、ガス室の前で目頭を押さえていた姿が印象的でした。私はこの事象に対して「同情」はしても、その苦悩に対して「共感」はできないとつねづね感じます。大陸の違いなのかなぁ。
ベルリンの北部から、今度は南西部へ。この日は移動距離が物凄かった。
ヴァンゼー会議が行われた湖沿いの高級住宅地、ヴァンゼーへ。
1942年1月に、それまで組織立って行われていなかった「ユダヤ問題最終解決」=ホロコーストを最優先事項として組織的に行うために、ヒトラー政権の高官たちが集まったのがこの会議。
現在は記念館として、たくさんの史料を展示しています。
「・・・最終解決への過程では、相応の管理指揮のもとユダヤ人を適切な方法によって東方での労 働配置につかせるものとする。性別ごとに編成した大規模な労働集団単位で、労働可能なユダ ヤ人を当該地域の道路建設に従事させる。ここで大部分は間違いなく自然に淘汰されていくであ ろう。
予想に反し最終的に生き残った者に関しては、これらは間違いなく抵抗力を持つ集団であるた め、相応に対処する必要がある。なぜならばこれらは自然淘汰を体現しており、解放されればユ ダヤ再建の萌芽となるからである。 (歴史を振り返れば明白である)・・・」
(会議の議事録より)
この会議後、東ヨーロッパでの大量殺戮や強制収容所の稼働、ガス室での殺害が拡大・加速していったことはいうまでもありません。
こんな美しい別荘で、そんなことを決めたとは。
2013年7月21日日曜日
Erster Tag in Berlin (ベルリン初日)
先週末、首都ベルリンに行ってきました。ハンブルクから比較的近いベルリン、ICE(新幹線のような高速列車)でも2時間半ほど。ですが今回は、バスで行くことにしました。なんとこのバス、一日数量限定ではありますが片道9€、往復18€で移動できます!往復2000円ちょっと・・・安い。人生初のアウトバーンに乗って揺られること3時間ほど、渋滞もなく、のどかな森の景色を見ながら人生二度目のベルリン。
2年前の冬にもこのモニュメントと情報センターを訪れたのですが、その時に見て以来忘れられない、ナチの犠牲になった少女の手紙。母親が父親に宛てた手紙の隅に、小さく書いてあったそうな。
「大好きなパパ、死を前にお別れをしなくてはなりません。生きたいけど、彼らはそうさせてくれないし、私たちは死にます。私はすごく怖いの、彼らは小さい子どもを生きたまま井戸に投げ込むから。さようなら、心からのキスを」
この女の子は母親と一緒に射殺されたそうです。言葉もない。
シンボル、ブランデンブルク門 |
ユダヤ人のための記念碑の傍にひっそりと建つ同性愛者のための慰霊碑 |
ナチの犠牲になったユダヤ人のための記念碑 |
大小さまざまな灰色の石がずらりと並ぶ |
このモニュメントの地下は情報センター |
2年前の冬にもこのモニュメントと情報センターを訪れたのですが、その時に見て以来忘れられない、ナチの犠牲になった少女の手紙。母親が父親に宛てた手紙の隅に、小さく書いてあったそうな。
「大好きなパパ、死を前にお別れをしなくてはなりません。生きたいけど、彼らはそうさせてくれないし、私たちは死にます。私はすごく怖いの、彼らは小さい子どもを生きたまま井戸に投げ込むから。さようなら、心からのキスを」
この女の子は母親と一緒に射殺されたそうです。言葉もない。
イスラエルが製作したホロコーストで犠牲になったユダヤ人の検索ソフト |
「それは起きてしまった、よって再び起こる可能性がある。」 |
次はドイツ歴史博物館。荘厳な建物がまず素敵でした。
左から見ると |
正面から見ると |
右から見ると・・・すごい! |
ナチ党が政権を取った時の選挙用紙 |
ヒトラーユーゲントのポスター |
かわいいけどどこか不気味。ぞぞぞ |
チャップリンの「独裁者」にも登場した地球儀 |
日本人として興味深いポスター |
右の本が気になる |
街中にはアンペルマンショップ |
まだまだ続きます…
2013年7月16日火曜日
2013年7月11日木曜日
Kerzenlicht(ろうそくの灯り)
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